緊張しないためには

 

会議やプレゼン、スピーチなど、人前で話をしなければならないという時、過度な緊張のために、話し方や内容を忘れてしまったり、上手く口が回らなくなってしまったりという経験をしたことのある人はたくさんいると思います。

 

緊張は人間の本能です。敵が目の前に現れた瞬間、すばやい決断を下すために脳へ新鮮な空気をたくさん供給するために起こる体の動きなのです。
緊張をすると、自律神経やホルモンバランスをコントロールする部分にストレスがかかり、ストレスホルモンの一種が分泌されてブドウ糖が一気に増産され、それをエネルギーと変えるために呼吸が激しくなります。
更に、エネルギーを筋力に送るために心拍数が上昇し、同時に体温上昇を抑えるために発汗します。
これらの反応が過度のものとなったとき、呼吸は荒く、胸は苦しくなり、手足は細かく震えだし、手のひらには汗を感じます。
皆さんがイメージする「緊張」はこれだと思います。

 

緊張は本来、敵から身を守るための本能ですから、過度に反応さえしなければ、高揚感だけが残り、普段よりもより力を発揮することができるはずです。

 

緊張と上手に付き合うために大切なのはイメージトレーニングです。
プロスポーツ選手なども行っているように、成功しているイメージを何度も頭にイメージし、それをすり込みます。

 

もちろん、それだけでは上手くいかないことも多々あると思います。
そういった場合は、逆に力んでしまうのも有効です。おへその少し下の腹筋の一番硬くなる場所の辺りに力をいれます。
そこは気を司るという丹田というツボですので、そこに手を当て、意識を集中すると、呼吸も落ち着くはずです。

 

プレゼンやスピーチといった大勢の人の前で話す場合は、もちろんその話し方も重要ですが、緊張に対しても十分に心構えをして、対策を練っておきたいものです。